数字は語る
歴史博物館、美術館、動物園、水族館……。国が法律で「博物館」としている施設は5700を超えるが、文部科学省が7月に公表した2021年度社会教育調査の中間報告をみると、新型コロナウイルスの感染が拡大した20年度の入館者数は、3年前の調査に比べ、半減を超す落ち込みだった。
報告によると、20年度に全国の博物館5504施設を訪れた入館者数は計1億3978万人。前回調査の計3億307万人(17年度、5569施設)の46・1%まで減った。国民1人あたりの利用回数に換算すれば、年2・39回訪れていたのが年1・11回に。国の緊急事態宣言が発令されるなどで、臨時休館や入館制限を余儀なくされたことが大きい。
日本博物館協会が18年度に実施した「日本の博物館総合調査」によれば、調査対象2314施設のうち25・7%は年間入館者数が5千人未満の小規模な施設だ。半田昌之専務理事は「小さな地方の博物館やインバウンドなど観光客に依存する施設では、今でも入館者が戻らない傾向が続いている」。
一方、コロナ対策として勃興…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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