太田原奈都乃
山口県では9日、周南市がライブ配信による成人式を開いた。同市は、「まん延防止等重点措置」が適用された同県岩国市に隣接している。
周南市は当初、文化会館で午前と午後の2部制で成人式を予定していたが、感染拡大を受けて急きょ会場からのライブ配信のみに変更。約300人が視聴したという。
式典では、代表の新成人6人のうち4人がカメラを前に誓いの言葉を述べた。代表として双子の姉とともに誓いの言葉を述べた蠣崎(かきざき)里奈さん(20)は看護師を目指して勉強中。「実習ではコロナ禍で命をかけて看護を提供する姿を目の当たりにした。多くの人の命を救う看護師になりたい」と誓った。
市はSNSやホームページを通じて変更を告知したが、会場の周辺にも振り袖やスーツ姿の新成人がいた。福岡県で働く幸坂星来子(せいらこ)さん(20)は「みんなで集まれず悔しい。早く元通りの生活になってほしい」。熊本県の大学に通う桑嶋雄一郎さん(20)は「残念だけど、懐かしいメンバーと再会できるかなと思って来た。写真だけでも撮れてよかった」と話した。(太田原奈都乃)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル