新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、買い物や通院などの移動に悩むお年寄りの足を支援しようと、電動の車いすを製作する会社が無償の貸し出しサービスを始めた。
サービスを企画した横浜市の「WHILL」によると、「3密」の環境を避け感染防止に努める一方で、公共交通機関の利用を控える高齢者も多いという。足腰などが弱い人の「必要」な外出を手助けしようと電動車いすの無償の貸し出しを始めている。
サービスの利用を申し出た川崎市の荒川洋子さん(77)は日々の食料の買い出しに悩んでいた。荒川さん宅は起伏がある住宅街にあり、最寄りのスーパーまで1キロ余ある。これまでは原付きバイクで買い物などの必要な移動をしていたが、荷物を積んだ運転に不安があり運転をなるべく控えていた。感染防止のためバスの移動も避けていたため移動に困っていたという。
13日、荒川さんは同社のスタッフから操作の指導を受け自宅近くを移動した。荒川さんは「徒歩での移動はこの年にはこたえます。健康の理由で必要な外出に困るお年寄りは多いと思う。とても助かります」と話した。同社は31日までエリアと台数を限定しサービスを提供する。問い合わせは同社(0120・062・416)。(池田良)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル