「ライブが出来ない!」世界中でイベントが中止や延期に・・・
音楽業界にとって、大変な事態である。ライブが出来ない。
予定されたコンサートが開催できないことは、まさに異例中の異例のことである。
ツアーが「飛ぶ」。それは、尋常なことではない。 結成37年目に入ったベテランバンド、カーネーションの直枝政広(Vo、G)は言う。「ライブが出来なくなる、延期になる、中止になることそのものの経験がない」のだと。 東日本大震災など、大きな災害で一時的にライブができなくなったことはある。
しかし今回は、世界的規模でイベントの通常開催が見えていない。そうした状況は、長年活動する中でも、まったくの初めてだというのだ。
クラスター発生!音楽業界に大打撃
緊急事態宣言の約2カ月前、2月半ば。
いくつかのライブハウスで新型コロナウィルスによるクラスターが発生した。
ライブハウスそのものが危険な場所であるかのような報道も目立ち、
「ライブは悪者」であるかのようなイメージが、世間に広がった。 CDの売れ行きが落ちてから、コンサートの活況は、音楽業界の大きな収益の柱となっていた。しかし、新型コロナウィルスのパンデミックでライブ、コンサート、フェスは延期や中止が相次ぎ、音楽業界は、大打撃を受けた。
新型コロナが流行しはじめた時のことを、直枝は振り返る。 「感染症の対処をどうすればいいかわからなかったし、これはとりあえずライブの開催は無理だというのがありました」
ツアー決定!「来てと言えない・・・」
そして迎えた、今月4日、東京・大手町三井ホール。
『カーネーション winter tour 2020 ゛LOVE SUITE ″』東京公演が開催された。 イベントの入場制限が一部撤廃・緩和された9月に、バンドは、年末ツアーを行う決定をした。
客席を半分に減らし、感染対策を万全に講じた上で、である。
それでも、と直枝は漏らす。 「来てね、とは言えないんですよね、昨日もツイートしたけど、来てね、とは言えないんです」 高齢の家族を抱える人、持病を持っている人は控えた方がいいと思う。
それは自己判断になってしまうのだが、と感染対策を講じながらも、ファンを案じる。一生懸命こわがることは、とても大事なことだから、と。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース