9日に57歳の誕生日を迎えた皇后さまは天皇陛下とともに、医療従事者や新型コロナウイルス感染症の影響に苦しむ人を支援する現場の声に耳を傾け、国民に寄り添う姿勢を示されてきた。皇后さまは誕生日に際して公表した感想で、社会的弱者を支援する取り組みについて触れ、「人と人との絆(きずな)の大切さを強く感じます」とつづられた。 「大きくうなずきながら熱心に聞き、子供の貧困問題に関心を向けてくださっていることを感じた」。7月21日、赤坂御所で、生活困窮世帯の子供への学習支援の現状などを天皇、皇后両陛下に説明したNPO法人「キッズドア」の渡辺由美子理事長はこう振り返る。皇后さまは渡辺理事長に「大変な中、活動してくださってありがとうございます」とお礼を述べられたという。 両陛下は専門家に加え、こうした社会的弱者を支援する団体の関係者らも招いてコロナ禍の影響を聞き、活動へのねぎらいや感謝の気持ちを伝えられてきた。 11月には、両陛下で新型コロナ対応に当たる日本赤十字社の医療従事者らともオンラインで懇談された。皇后さまは感想で、「苦労をされている方々の置かれた状況をより良く理解し、心を寄せることができれば」との思いで懇談に臨んできたことを明かされた。 また、新型コロナの感染者や重症者が増えている現状にもご言及。「国民の皆様が心を寄せ合い、この困難な状況を乗り越えていくことができますよう心から願っております」と記された。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース