「#春から東女(とんじょ)」
新型コロナウイルスが国内で広がり始めた2020年2月。久保安優(あゆ)さん(21)はスマホ片手にSNSを駆使し、進学が決まっていた東京女子大の情報を集めていた。
ツイッターに「春から東女」のハッシュタグを付け、投稿。100、150、200……。同じ大学の合格者やサークルのフォロワーがみるみる増えた。
2年生の秋。大学のキャリアセンターから「ぜひ見るように」と就活のオンラインイベントの案内がLINEで届いた。画面の中で講師は「3年生の6月1日から企業のインターン応募が始まる。これが就活のキックオフ」と明言していた。
はたと気づいた。
コロナ禍、自分なりに工夫して出会いを作り、友人を増やしてきた。でも、就活突破に不可欠な「ガクチカ」に、いったい私は何が書けるんだろう――。
そしてもう一つ。就活を始めて壁にぶつかった。
コロナ禍で広がった自己PR動画。
いったいどうやって撮るの?
就活サイトには「キラキラのガクチカ」
「学生時代に力を入れたこと…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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