コロナ禍の笑顔をマンガに 作者が重ねた小学校の給食の楽しい思い出

 大阪の商店街を中心に活動する漫画家、筑浜健一さん(58)が、昨秋に開いた個展で出会ったマスク姿の来場客との交流をもとに漫画を描いた。マスクの奥にある客の笑顔に、マスク姿で配膳した小学校時代の給食の楽しい思い出を重ね合わせた。この作品は、今夏にコロナ情報を発信するサイトが主催する「コロナマンガ大賞」で「コロナ禍に希望を感じさせる」と評価され、入賞を果たした。

 筑浜さんは中学生の頃に手塚治虫に憧れ、漫画を描き始めた。妻の和子さん(56)と2人で描いた漫画「SHI RI TO RI」が2006年度の文化庁メディア芸術祭でマンガ部門奨励賞を受賞するなど漫画家として活躍。大阪市北区にスタジオを構え、近くにある日本一長いと言われる「天神橋筋商店街」のPR漫画やイベントの企画などを主に手がけている。

 入賞作品のタイトルは「スマイル~コロナ禍の漫画展~」。コロナ禍の天神橋筋商店街を元気づけたいと、緊急事態宣言が出されていなかった昨年10月に「半世紀前の昭和の生活」をテーマにした個展を開催。この時の来場客との何げない会話、自身の思いを25コマの漫画で再現した。

 1969年に全面廃止された…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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