コロナ禍の街で祈るのは… 交差する思い、「お初天神」で見上げた桜

 大阪を代表する繁華街・キタの一角にある露天神社、通称「お初天神」。酒場が立ち並ぶ裏路地を抜け、ビルに囲まれた境内に立つと、久しぶりに時短要請が解除された街に漂う雑踏のにぎわいと春の気配が、狭く青い夜空の向こうに遠のく。

 午後6時47分。スマートフォンであちこちを撮影しながら参拝する男性。北新地や梅田周辺を主な待機場としているタクシー運転手だという。コロナ禍で出勤日数は半減。給与も4分の1まで減った。

 「リーマン・ショック以来のこと。それよりひどいよ」

 いつもなら春の歓送迎会で忙しい時期。まんえん防止等重点措置が明けても、人がすぐに戻るとは思えない。

「早くコロナは収束して」

 手を合わせ、路地に吸い込まれていった。

 イベントの企画や設営をする…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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