神武天皇の長兄・彦五瀬命(ひこいせいのち)を祭る竈山(かまやま)神社(和歌山市和田)で8日、彦五瀬命の命日にちなむ「雄誥(おたび)祭」が営まれた。
神社によると、彦五瀬命ら4兄弟は宮崎・日向を出発して奈良・大和に向かう道中、人々に稲の作り方などを伝えた。畿内で豪族と戦いになり、流れ矢を受けた傷がもとで世を去り、葬られたのが神社のある地とされる。
祭りは、彦五瀬命が臨終の前に雄たけびを上げたことに由来。参拝者は順番に手を合わせるなどし、儀式の後、神社裏の墓にも移動して祈りを捧げた。
吉良義章宮司(61)は新型コロナウイルスの終息なども祈願したといい、「日本の国づくりの礎となられた彦五瀬命の生涯に思いをはせてほしい」。参拝した市内の西慈孝(じこう)さん(84)は「日本の国の歴史の深さを改めて知った思いです」と感慨深そうに話した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース