長かった梅雨が明け、いよいよ夏本番。この時期にコンビニで売り上げが急伸するのは「アイスコーヒー」です。
気温の上昇に伴い、冷たいドリンクに対する消費者のニーズが高まるのはもちろんですが、もうひとつの意外な要因があるようです。
ゴクゴク飲めるビッグサイズのアイスコーヒーが大躍進
この時期に「アイスコーヒー」の売れ行きが伸びるもう一つのキーワードは「傘」だそうです。
「梅雨が明け、傘を持たなくなると、空いた片手に冷たいドリンクを持つユーザーが急増します」(ファミリーマート ファストフーズ部 松本圭太さん)
というのも、雨の日はどうしても傘で片手がふさがってしまいます。そのため、アイスコーヒーなどドリンクを購入し、さらに手荷物を増やすことに抵抗を感じる人が少なくありません。
ところが、傘を持つ必要がなくなれば片手が空くため、テイクアウトという選択肢が増えます。積極的に「飲み歩き」もできるようになり、アイスコーヒーの売り上げも伸びる、というわけです。
「今年は通常のSサイズの約2.5倍の容量でたっぷり味わえる『アイスコーヒーBIG』が新登場し、冷たいドリンクをゴクゴク飲みたくなる猛暑に向け、梅雨明けから堅調に数字を伸ばしています」(同)
アイスコーヒー以外では、フラッペシリーズも梅雨明け早々、快進撃を続けているようです。夏場に売れている印象ですが、じつは通年、棚に並ぶレギュラー商品のひとつ。ただし、季節によって人気のフレーバーに変化が生じるとのこと。
「秋から冬にかけてはクリーミーで濃厚なタイプのフレーバーが人気ですが、盛夏期には氷菓系のさっぱりした『ソーダバニラフラッペ』(税込み258円)や、旬のフルーツを使った新商品の『メロンジェラートフラッペ』(税込み320円)などが人気になります」(同)
9月からはホットも売れはじめる!?
ファミリーマートのアイスコーヒーの売り上げのピークを迎えるのは8月。「梅雨明けから8月のお盆のあたりまでが、一年中でもっともアイコーヒーが売れる時期。9月に入ると早くもホットコーヒーの勢いが増しはじめ、10月にはアイスとホットの売れ行きが完全に入れ替わります」(同)
残暑が長引く傾向があるにもかかわらず、9月からすでにホットコーヒーが売れはじめる理由はなぜでしょう?
ポイントは「コーヒーの売れる時間帯」にあります。通常、コーヒーが1日のなかでもっとも売れるのは、午前7~9時という出勤前にあたる朝の時間帯。
「盛夏とは異なり、9月に入ると日によっては涼しく感じられる朝もあります。そうした肌寒さを感じるような朝には、これまでアイス派だった人も『そろそろホットかな』という気分になるのではないでしょうか」(同)
つまり、季節の移り変わりに連動した「体感温度の変化」が、コーヒーの選択と売れ行きに影響を与えているといえそうです。
ウェザーニュース
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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