コンブ君が見つめるスマスイ、なにしてくれとんねん

 神戸在住の文筆家、平民金子さんの連載コラム「神戸の、その向こう」がスタート。第1回は変わりゆく水族園への愛惜を語ります。

〈へいみんかねこ〉1975年、大阪生まれ。文筆家・写真家。神戸在住。著書「ごろごろ、神戸。」

 あほんだら。なにしてくれとんねん。

 机に置いた4枚の年間パスポートをつまみに酒を飲み、今日も悪態をつく。中年で変化のない私の顔写真の横には2歳、3歳、4歳、5歳と大きく成長した子供が並んで写っている。

 神戸市立須磨海浜水族園は来月末で敷地の多くが閉鎖され、2023年には完全に取り壊される事が決まっている。嬉(うれ)しい時に通い、しんどい時に通い、どこを見ても何かを思い出すなじんだ場所の消滅に今もあきらめがつかない。

 ある時知人のSNSを見ていた…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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