分子レベルに分解した古着が、新しい服によみがえる。コーヒー豆のかすがジャケットになり、古い羽毛布団からダウンジャケットができあがる。捨てられていたものを服として生まれ変わらせる取り組みが、ファッション業界で進んでいる。
ドレスやワンピースをまとった高校生が舞台に並んだ。10月、大分県別府市の複合施設であった全国産業教育フェア。約170の高校が学習成果を発表するなか、県立日田三隈(ひたみくま)高校の生活研究部はファッションショーを開いた。
生地の一部に使ったのが「レニュー」という素材だ。ポリエステル製の古着などを分子レベルにまでほどく。そして、糸に戻して生地にする。部長の藤原唯さん(17)は「質感は普通のポリエステルと変わらない。びっくりした」と話す。
レニューは、伊藤忠商事が中国…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル