5月15日で日本復帰から50年となる沖縄には、「世替わり」という言葉があります。中国に朝貢した「唐の世(ゆー)」から日本に組み込まれた「大和世」へ、沖縄戦の「戦(いくさ)世」から米軍統治下の「アメリカ世」――。復帰前はどんな日常だったのでしょうか。沖縄の歴史と当時の暮らしを振り返ります。
1429年に成立した「琉球王国」は、中国・明に朝貢し、日本や東南アジアとの交易で栄えた。王宮の首里城は、政治や外交の中心だった。18世紀には三線(さんしん)音楽や組踊(くみおどり)などが花開き、「沖縄文化のルネサンス」と呼ばれる。
だが明治政府が1872年、一方的に琉球藩を設置。79年には軍隊や警察を送り、琉球藩を廃して沖縄県を設置し、琉球王国は崩壊した。明治政府は琉球を日本へ組み込む過程を「琉球処分」と呼んだ。
■太平洋戦争末期の沖縄戦、2…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment