コールセンター業務費を過大請求、近ツー支店元社員が起訴内容認める

 静岡県掛川市焼津市から受託した新型コロナウイルスワクチン接種のコールセンター業務委託費を過大請求したとして、詐欺罪に問われた近畿日本ツーリスト静岡支店の元社員大久保功被告(58)の初公判が29日、大阪地裁であった。大久保被告は「間違いございません」と起訴内容を認め、弁護側も争わない姿勢を示した。

 検察側の冒頭陳述などによると、同支店は2021年3月~23年3月、両市のコールセンター業務の委託を受けた。大久保被告はオペレーターの稼働人数を実際より多く申告したほか、業務の一部を行わなかったのに、行ったと虚偽の報告をし、両市から業務委託費計約2億2400万円をだまし取ったとされる。うち約5280万円が過大請求分だったという。

 検察側は同社では「顧客に水増し請求する不正が横行していた」と指摘。大久保被告は過大請求による売り上げ増が評価され、給与が増額したと主張した。

 事件を巡っては、同社の親会社のKNT―CTホールディングスは20日、調査を続けた結果、同様の虚偽申告が最大37自治体に行われた疑いがあり、過大請求額は最大で計約7億円に上ると発表した。(堀之内健史)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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