将棋の里見香奈さん(27)が7日、史上初の女流六冠となった。女流将棋の七つのタイトル戦のうち六つを手中に収め、全冠独占の期待がかかる。
金沢市で指された「第1期清麗戦(せいれいせん)」五番勝負第3局はシリーズ随一の熱戦となった。里見さん得意の「ゴキゲン中飛車」に、甲斐智美女流五段は「超速」と呼ばれる有力作戦で挑んだ。午前9時に始まった対局は午後5時59分に終局。直後の里見さんは「最後の最後まで分からなかったです」と厳しい表情。その後、「(新たな)タイトル戦を作っていただいたことに対し、自分の力を出し切りたかった。結果がついてきたのは、うれしいです」とほほ笑んだ。
里見さんは島根県出雲市出身。将棋好きの父と4歳上の兄が対局する姿を見て、将棋を覚えたのは5歳の時。中学1年だった2004年、女流棋士デビューを果たした。08年の倉敷藤花戦で初タイトルを獲得。鋭い攻めから「出雲のイナズマ」の異名を持つ。タイトル通算獲得数は、今回の清麗戦を加えて37期。清水市代(いちよ)女流六段(50)の43期に次ぐ歴代2位の実績だ。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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