ゴーカート死亡事故、なぜ防げなかったのか 同業者が指摘する問題点

有料記事

石垣明真、平岡春人、阿部浩明

 制止を振り切って直進するカート。コースと見物客との間には簡単な仕切りだけ。北海道で開かれたゴーカート体験イベントで、小学校高学年の児童が運転するカートが見物客に突っ込み、男児(2)が死亡した事故から18日で1カ月が経った。事故はどのようにして起きたのか。関係者の取材から再現した。

見物客の前、仮設の「仕切り」だけ

 事故は9月18日午前11時45分ごろ、森町の宿泊施設・グリーンピア大沼の駐車場につくられた仮設コースで起きた。主催は北海道函館市内のトヨタ自動車系販売会社の函館トヨタ自動車、函館トヨペット、トヨタカローラ函館、ネッツトヨタ函館の計4社で、委託を受けた「新千歳モーターランド」(北海道千歳市)が運営していた。

 コースは高速と低速があり、事故が起きたのは1周約200メートルの高速コース。200ccの1人乗りカートで、3分の制限時間内にコースを周回する。利用条件は身長140センチ以上であること。体験希望者は60組ほどで「予想以上の人気」(主催者)だった。

 乗降場所のピットレーン前の…

この記事は有料記事です。残り1413文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment