日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が保釈条件で禁じられていたにもかかわらず、国籍を持つレバノンに逃亡していた問題で、東京地裁は31日夜、ゴーン前会長の保釈を取り消した。保釈保証金15億円は没収される。東京地検が同日、取り消しを請求していた。
ゴーン前会長側は同日、「私はレバノンにいる」との声明を発表。日本の司法制度を強く批判し、「不正と政治的な迫害から逃れた」と行動を正当化した。日本とレバノンは容疑者の身柄引き渡しに関する条約を結んでいないため、日本への身柄引き渡しは難しいとみられる。
日本の刑事裁判は、原則として被告人が一審の公判に出廷する義務がある。このため、2020年春にも始まる予定だった前会長の裁判は、開かれない公算が大きくなった。
前会長はレバノンに加え、出生…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル