日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が会社法違反(特別背任)などの罪に問われた事件に関連し、東京地検特捜部は7日、前会長の妻キャロル・ナハス容疑者(53)について偽証容疑で逮捕状を取った。キャロル容疑者は前会長の逃亡先のレバノンに滞在しているとみられ、実際に逮捕できるかは不透明だ。
特捜部の発表などによると、キャロル容疑者は昨年4月、東京地裁で前会長の特別背任事件に関して証人尋問を受けた。その際、日産資金の還流に関与したとされるオマーンの販売代理店のインド人幹部と自らの関係について、前会長の逮捕後に「会ったかどうか覚えていない」「メールなどのやり取りをしたことがあったかどうかは記憶にない」などと虚偽の証言をした疑いがある。
実際には、前会長が2018年11月に逮捕された後にインド人幹部と会い、メッセージのやりとりを繰り返していたという。
特捜部は、キャロル容疑者がインド人幹部に証拠隠滅工作をし、一部の行為は前会長の意向に基づいていたと指摘。メッセージ内容は昨年4月にキャロル容疑者の携帯電話を押収した際に確認したという。キャロル容疑者の会社にも日産資金の一部が流れていたという。
前会長は保釈条件で妻との接触を原則禁じられていたが、こうした状況から、特捜部は「接触禁止は非人道的との指摘もあるが、誤解だ」としている。
特捜部が公判前に事件の内容を…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル