大木理恵子
熊本市東区の市動植物園で3日、動物や来園者への御利益を願い、ヒガシクロサイ2頭に門松をプレゼントするイベントがあった。
門松をもらったのは、オスのクラッグ(20歳)とメスのミミカ(12歳)。門松の竹の中にはリンゴやバナナ、オレンジなどの好物が入っており、食べられるようになっている。果物は、普段のトレーニングのご褒美として与えるもので、2頭にとって新年の特別なプレゼントとなった。
ミミカが門松に駆け寄ったり、鼻先を使って器用に門松を倒して食べたりすると、来園者から「すごい」「(恐竜の)トリケラトプスみたい」などと歓声があがった。
熊本市内から訪れた鎌畑知世君(6)は「サイが食べているところを初めて見た。動物は草を食べられるのがすごい。(自分も)お菓子を食べたくなってきた」と笑顔。飼育員の平瀬早人さん(48)は「動物たちのエンリッチメントとしてのイベントを通して、クロサイが置かれている現状や生息域保護について考えるきっかけにもなれば」と話した。(大木理恵子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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