感染対策として広く行われるようになった、在宅勤務やテレワーク。新型コロナが感染症法上の5類に移行しても、在宅勤務は続くのか。それとも元に戻っていくのか――。
10年以上前からテレワークを採り入れているIT企業サイボウズの鬼頭久美子さんは、「以前はすごくやりづらさを感じていた」と語ります。
サイボウズではどう対応したのでしょうか。そこから見えてきた、これからの働き方のヒントとは。
――コロナ禍で多くの企業がテレワークを導入しました。
「この3年間でとても普及したと感じます。コロナ前から、子育てなどで時間的な制約がある人たちを中心に在宅で働きたいという希望はありましたし、課題意識を持つ企業も多かったと思います。ただデジタル環境などへの投資面で本気で走り出せるほどではありませんでした。それが感染症対策として、態勢が整っていなくても『とりあえず家でも働けるように』という形で導入された。いざやってみると、意外とできると感じた人も多いのではないでしょうか」
――サイボウズは10年以上前からテレワークを導入していますね。
「そうですね。現在の出社率は15%程度になっていますが、コロナ前から大多数がテレワークで勤務していたかというと、そうではありませんでした。私自身は3人の子どもを育てながら働いていることもあり、出社は月1回あるかないかという形の在宅勤務で働いてきました。でも以前は、すごくやりづらさを感じていたんです」
在宅の寂しさとオフィスのよさ
――サイボウズでもそうなん…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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