東名阪自動車道・弥富インターチェンジ(IC、愛知県弥富市)で26日、サギに見立てたおとりの人形「デコイ」を設置する作業があった。隣の蟹江IC(同県蟹江町)に毎年集団で営巣するサギの一部を、弥富ICに呼び込むのが狙いだ。日本野鳥の会愛知県支部と中日本高速道路(名古屋市)が設置した。
蟹江ICには毎年多くのサギが集まり過密状態になる。5年前からデコイで誘い、営巣を分散させる試みを続けているが、成功には至っていない。昨年はポリ袋と新聞紙でつくったデコイ123体を設置したが、失敗に終わった。
今年は精巧なデコイを設置することに。アオサギを模したデコイ14体を弥富IC内の樹木に取り付けた。作戦成功となるか、3月から8月にかけて様子を見ることにしている。
日本野鳥の会愛知県支部の野沢徹也副支部長(54)は「サギを何とかして誘導し、安全に子育てできるようにしてあげたい」と話した。(戸村登)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル