神村正史
北海道東部のオホーツク海に注ぐ斜里川で、サクラマスの遡上(そじょう)がピークを迎えている。清里町の「さくらの滝」では、4メートル近い落差を越えようと盛んにジャンプを繰り返し、産卵場所をめざす姿が見られる。
サクラマスは幼魚期を川で過ごした後、海に下って1年ほど栄養を蓄え、元の川へ戻る。川で一生を過ごす個体と幼魚はヤマメと呼ばれるが、海から戻った個体は同じ魚とは思えないほど大きく成長している。
50センチほどの砲弾形の体が滝つぼから飛び出し、流れに突き刺さっては、上りきれずにはね返される。「負けるな」「がんばれ」。その光景に、訪れた人たちは無意識に声が出てしまう。
きよさと観光協会によると、今年の滝越えジャンプは5月下旬ごろから始まった。例年8月下旬まで続くという。(神村正史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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