神崎卓征
G7サミットの主会場がある広島・宇品島の上空に、“謎の飛行物体”が浮かんでいる。対岸の宇品波止場公園(広島市南区宇品海岸3丁目)からも17日昼、肉眼で球状の物体が確認できた。地元では「あれはいったい何か」「外国からのスパイ気球か」などと話題となっている。
その物体は上空約100メートルの高さに浮かんでいた。記者が望遠カメラで捉えると、白色や青色、赤色で彩られた気球だとわかった。
宇品島周辺の海上では、海上保安庁や警察の船艇が間断なく巡回し、陸上でも警察車両などがパトロールし、物々しい雰囲気となっている。そんな中、宇品波止場公園では「あれは何か」と不思議がる市民も多く、望遠レンズで撮影を試みる写真愛好家もいた。
実は、2019年のG20大阪サミットでも似た模様の気球があがっていた。警備会社セコムが運用し、同社コーポレート広報部によると、高精細カメラで周辺状況の確認をするためだったというが、「広島の気球に関することは一切答えられない」。
今回の気球は、地元広島のテレビ番組で「謎の気球」などとして取り上げられてきたが、広島県警サミット対策課は18日、取材に対し「カメラを搭載した気球で、警察が警備のためにあげている」と回答。警備用の気球であることが明らかになった。(神崎卓征)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル