サルにかき回された城下町 半年続いた騒動 薄らぐ人への警戒感

 6月のある日のこと。

 アーケードで居酒屋を営む磯野哲夫さん(58)は、店近くの植栽の木がゆらゆら揺れているのに気づいた。

 「何だろう」

 木からするする……。ニホンザルが降りてきた。

 サルは素早く走って、磯野さんの店の前の花屋に移動。店先にあったカーネーションの花を食べた。

 「おぉサルだ。おなかが減っているのかな」。その時はそれほど深く考えなかった。

 しばらくして、磯野さんの家の中庭に植えてあったナスがなくなっていることに気づいた。実がないトマトは被害がなく、食べ頃のナスだけがなくなっていた。

 ひょっとしてサルのしわざ?

2024年に築城400年を迎える島原城がある長崎県島原市。11月までの半年間、静かな街はふらりと現れたニホンザルにかき回されました。

 「家にはかぎがかけられるが、庭はどうしようもない」とあきらめた。その後、同様の被害が続いていることがわかり、サルのしわざだと「断定」。アーケードでは一斗缶が置かれ、サルが来たら追うことになった。

■騒動を引き起こしたのは「ハ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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