森直由
花粉が飛散するこのシーズン、淡路島モンキーセンター(兵庫県洲本市)では、野生のニホンザルにも花粉症とみられる症状が広がっている。ただ今年は例年よりも症状の出ているサルは少なめで、センターは「例年よりも花粉の飛散量が少ないのかもしれない」と分析している。
センターによると、野生のニホンザル約350頭が朝に山から下りてきて、夕方に山へ帰っていく。
2月上旬から涙を浮かべたり、目や鼻をこすったり、くしゃみをしたりするサルの姿が確認されるようになった。
ただし近年では2021年と22年が約30頭、23年は約50頭がこの時期に症状が見られたのに対し、今年は20頭ほどにとどまる。例年は特に重症になるメス序列1位のプリコ(23)も、軽い症状のままだという。
センター長の延原利和さん(70)は「サルにとってもつらい日々は4月上旬ごろまで続きます。人間と違って何も対策はなく、見守ることしかできない」と話している。(森直由)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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