松山市で暮らす中学生と小学生の姉妹は、やさしいお父さんとお母さんが大好き。よく家族旅行に行き、誕生日やクリスマスにはお祝いをして、家でおいしいご飯を食べる。仲良しの友達がいる学校も楽しい。
そんな今の幸せとは違う、ちょっとさみしい記憶が、姉妹にはかすかに残っている。
中学3年の姉(15)は小さいころ、家に保育園の先生が迎えに来ていたのを覚えている。
着替えさせてくれたのは、親ではなく先生だった。
分け合った一皿のカレー、歯はすべて虫歯に
小学6年の妹(12)も、いつもお姉ちゃんがそばにいてくれたことを覚えている。
一皿のカレーを温め、2人で分けて食べた。親にだっこしてもらった記憶はない。
姉妹は幼いとき、香川県に住んでいた。
生みの母親のネグレクト(育児放棄)で児童相談所に保護された。
今のお母さん(44)とお父…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル