サンマ漁の主力である大型船(100トン以上)の棒受け網漁が20日、解禁された。全国から50隻の大型船が出漁する予定。ロシアのウクライナ侵攻の余波から北方領土水域でロシア軍のミサイル射撃訓練が活発に続くなど、不安を抱えての漁の幕開けとなった。
北海道根室市の花咲港には、鮮やかな集魚灯の明かりをともした大型船が集結した。漁期前半の主漁場となる北海道東部沖合約1500キロ前後の公海に近く、サンマ水揚げ量が12年連続で全国1位だ。乗組員たちが見送りの家族と話を交わした後、午前0時の漁解禁に前後して次々に岸壁を離れた。
公海の主漁場へは、北方領土の色丹島周辺などロシアが主張する200カイリ排他的経済水域が近道となる。しかし、ウクライナ侵攻後の日ロ関係の悪化を受け、日本のサンマ漁船をこの水域を通る場合、ロシア側が厳しい検査を行う可能性が懸念されてきた。
このため全国さんま棒受網漁…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル