サンマ漁大型船が出漁 北海道花咲港 2年ぶりロシア海域も操業へ

 秋の味覚・サンマの「棒受け網漁」の主力となる大型船(100トン以上)の出漁が20日、解禁された。サンマの水揚げ量が13年連続で日本一を誇る北海道根室市の花咲港では、色鮮やかな集魚灯を輝かせた大型船が、沖合の漁場へ向けて出港した。

 午前0時の解禁に前後して船は次々と花咲港の岸壁を離れ、乗組員の家族らが手を振って見送った。今年は計48隻の大型船が操業を予定している。

 近年、サンマ漁を取り巻く状況は厳しく、記録的な不漁が続く。全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)によると、昨年の全国のサンマ水揚げ量は1万7910トンで、4年連続で過去最低を更新した。

 また、水産庁が7月下旬に発表したサンマ長期漁海況予報(北海道東部~常磐海域)では、今年8月から12月にかけての漁期のサンマ来遊量を「低水準(昨年と同水準)」と予測している。

 今年のサンマ棒受け網漁は9月15日から、2年ぶりにロシアの主張する排他的経済水域(EEZ)内でも行われる。昨年はロシアによるウクライナ侵攻の影響で操業を見送ったが、今年はロシア側と調整がついた。

 今年の漁について、第81北…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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