奈良県桜井市戒重で9月、小学2年生の男の子が用水路に落ちた。水深は3メートル。近くの住民ら4人の男性が力を合わせて救い出した。男児にけがはなかった。桜井署と桜井消防署が22日、4人に感謝状を贈った。
いずれも桜井市のパート従業員広幸一郎さん(59)▽製材所経営松原剛さん(52)▽マンション管理人堀田昌昭さん(70)▽清掃員山尾正敏さん(69)。
桜井署などによると、9月14日午後4時ごろ、マンションの前の用水路で、数人の小学生がザリガニを捕って遊んでいた。そのうちの1人が用水路に落ちた。
マンション2階に住む広さんは仕事が休みで部屋にいた。ベランダにいた妻には子どもらの遊ぶ声が聞こえていたが、それが名前を呼ぶ声に変わり、妻は「様子が変」と言った。広さんが窓の外を見ると、「管理人さん、呼んでくる」と男児が走り出していた。広さんは部屋を飛び出した。
一方、管理人室には堀田さんと山尾さんがいた。男児から「友達がおぼれている。泳げないから大変な状態になっている」と聞き、2人も用水路に走った。
用水路は幅約2メートル、長さ約8メートルにわたって金属の格子状のふたに覆われていたが、片方の端だけ開いていた。男児はそこから落ちたという。用水路の反対側の端をみると、男児が浮いていた。広さんが飛び込んだ。水深は3メートルだった。
男児はうつぶせに浮いていた。…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル