新たに農業を始める人が全国的に減る中、「フルーツ王国」の山梨県内では増加傾向が続いている。「もうかる農産物」として高級ブドウのシャインマスカットが人気を集めていることが背景にある、と県はみている。
県によると、県内の新規就農者は2009年度に100人に達し、その後はうなぎ登りで急増。最新の22年度は過去最高の331人を記録し、7年連続で300人を超えた。うち県外出身者は約2割を占めた。
とりわけ22年度は、新たに自営で農業に参入した192人に限ると77・6%にあたる149人が果樹栽培に集中し、野菜栽培の25人(13・0%)を大きく引き離した。この傾向は十数年続いているという。
どの果樹を栽培したかの統計はないが、就農の相談窓口ではシャインマスカットに関する相談が多く、県担い手・農地対策課の担当者は「特に注目度が高い」と話す。
収益は巨峰の1.7倍、ブドウ栽培の主流に
人気の理由は、ほかの農産物…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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