上野動物園(東京・台東区)の人気者、ジャイアントパンダの「シャンシャン」(雌)が12日、3歳を迎える。シャンシャンは2017年6月に、上野動物園でリーリーとシンシンの間に5年ぶりに誕生した子パンダ。誕生当時147グラムだった体重は、5日の測定で81・4キロに成長した。 現在、同園は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2月29日から臨時閉園している。パンダファンを中心に、上野のアイドルの記念日をお祝いしようと誕生日に再開を心待ちにする声も上がっていたが、「十分な感染防止対策が整っていない」などの理由から臨時閉園となった。 同園は12日、公式ホームページで「シャンシャン誕生日特別動画」を公開。動画は午前9時から複数本が公開され、シャンシャンの3年間の成長を「体重」「エサ」「フン」をテーマに振り返る。担当者は「開園を待つ人たちに少しでも楽しんでもらいたい」と話した。 都は上野動物園について、6月中に再開する方向で調整している。今月4日には、多摩動物公園(日野市)が再開したが、都の担当者は「多摩動物公園は、平日の来園者数は平均3000人ほど。一方の上野動物園は平日8000人を軽く超える施設で、3密対策も工夫しなければならない」と話す。 再開しても当面の間は入場者を制限するため事前予約制を導入。QRコードなどを用いて入園するシステムなどを運用する見通しだ。1日の入場者数については「検討中」としている。 臨時閉園前から建設中だった「新パンダ舎」は、すでに完成しているという。約22億円をかけた新パンダ舎は面積が約2倍に。一部エリアではガラスのない場所からパンダを観覧できる。ただ、中国側に安全面などの審査をしてもらう必要があるという。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中国側による調査日などは決まっていない。 【主な都立施設の対応】 ▼駒沢オリンピック公園(世田谷区) 主な施設は利用可。今月15日からストリートスポーツ広場、多目的広場が利用可 ▼井の頭恩賜公園(武蔵野市) 遊具、駐車場、ボート場など利用可。自然文化園は2日に再開 ▼葛西臨海公園(江戸川区) 主な施設は利用可。水族園、観覧車は休止中 ▼多摩動物公園(日野市) 今月4日から利用可 ▼庭園 浜離宮恩賜庭園(中央区)、旧芝離宮恩賜庭園(港区)、六義園(文京区)、向島百花園(墨田区)などいずれも利用可
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