大量のコカインを密輸入しようとしたとして、関西空港税関支署はペルー人の男2人とスリナム人男女の2人を関税法違反(輸入禁止貨物の輸入)の容疑で大阪地検に告発したと、17日発表した。4人はすでに関税法違反の罪で起訴されているほか、麻薬及び向精神薬取締法違反(営利目的共同輸入)などの疑いで逮捕、起訴されている。
発表によると、ペルー人の2人は、住所不定、無職ニシジマ・ヴィヤヴィセンシオ・ルイス・アルベルト容疑者(41)と、静岡県湖西市の会社役員ザパタ・フアレス・ニロ・ヘスス容疑者(36)。2人は共謀の上、ニシジマ容疑者が9月10日に旅客機で関西空港に到着した際、コカイン約10キロ(末端価格約2億円)を密輸入しようとした疑いがある。
コカインを液状にしてシャンプーのボトルに入れ替えていたほか、ケーキに挟むなどしていたという。税関職員が不自然に感じ、検査装置で発覚した。
スリナム人の2人はいずれも住所不定で、販売業のケサルシン・ヤセンタ・ナタシア容疑者(32)と、トラック運転手のナゲサル・ルペシクマル容疑者(33)。2人は10月26日に関西空港に着いた際、上げ底にしたスーツケース2個にコカイン約7キロ(末端価格約1億5千万円)を隠し、密輸入しようとした疑いがある。
関空でのコカインの密輸入量としては、最近10年でこの2件が最大量という。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル