高度な専門技術を持つ町工場が集まる東京都大田区で今月、特殊な技術を集めた展示会が開かれた。題して「見えない展」。極小、超微細、速すぎる……。肉眼ではとても見えないそんな技術を通して、大田のものづくりを紹介した。
「8ピコ秒(1ピコは1兆分の1)のレーザー照射によるマイクロ微細加工」
「セラミックスに見えない分離線を引き、海苔(のり)に見えない穴を開けます」
羽田空港近くの複合施設・羽田イノベーションシティで13日にあった展示会には、こんなPRの言葉が並んだ。出展したのは区内の中小企業など15社。スペシャリストの技術を採用したいバイヤー、最新技術を学びたい企業担当者ら約400人が来場し、3時間限定の開催にもかかわらず会場は熱気であふれた。
超微細加工を得意とする信栄テクノ(同区東六郷1丁目)のブースでは、シャープペンシルの芯に0・03ミリの穴を約500カ所開ける技術を紹介。ひっきりなしに訪れる来場者に、肉眼では見ることができない技術力をアピールしていた。
この技術は研究機関の最先端…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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