カナダ出身の上方落語家桂三輝(さんしゃいん)(50)が、米国・ニューヨークで英語落語のロングラン公演を実現した。新型コロナウイルスの影響でいまは中断しているが、「説明しなくても、みんなめっちゃ笑ってくれる」と、世界に通じる手応えをつかんだ。
ど派手な出囃子
オフブロードウェーで公演を始めたのは昨年9月。350人収容の劇場で週2回、2席を披露してきた。登場する時の出囃子(でばやし)は、ヒップホップを加えてど派手に。そんな舞台が評判を呼び、3カ月の予定が今年9月まで延長された。
拡大する米国・ニューヨークの劇場で落語を演じる桂三輝=吉本興業提供
演目は月ごとに変えている。師匠・六代桂文枝の創作落語「生まれ変わり」「宿題」「読書の時間」「手紙」をはじめ、古典落語「ちりとてちん」「死神(しにがみ)」など。
オフブロードウェーの舞台賞の行方は
現地で19日(日本時間20日)に発表された第10回オフブロードウェーアライアンスアワードでは、最優秀ユニーク・シアター・エクスペリエンス部門にノミネート。受賞は逃したが、ほかのオフブロードウェー作品と肩を並べた。「まさかノミネートされるとは。落語がここまで認められたというのは限りなくうれしい」
- 文枝師匠への思い
- 桂文枝さんに入門して12年。後半では、世界で活躍する三輝さんが師匠への感謝の思いを語ります
来日は1999年。出身のカナ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル