ジェンダーギャップのリアル、物理でも歴史でも 変わる高校教科書

 歴史のなかで、女性たちはどのような状況に置かれてきたのか。日本のジェンダーギャップ(男女格差)の現状は――。来春から主に高校2、3年生が学ぶ教科書では、地歴・公民を中心に、多くの教科でジェンダーに関する話題が登場する。現代のさまざまな課題を、教科をまたいで学ぶことを重視する新学習指導要領もふまえ、教科書各社は日本の課題の一つであるジェンダー問題をさまざまな角度から取り上げた。

 東京書籍の「世界史探究」は、学習内容とジェンダーを関連させた説明を随所に盛り込んだ。

「人権」は男性のもの、か

 「啓蒙(けいもう)とジェンダー」と題したコラムでは、啓蒙主義の時代に政治の舞台で活躍した女性を紹介する一方で、「女性の役割を限定し、家庭内にとどめようとする考え方が強まった」と説明。別のコラムでは、フランス革命の「人権宣言」について、主に男性の権利だけをうたっていたことに対し、「女権宣言」で男女同権を訴える動きがあったことに言及した。

 担当者は「(2022年度か…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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