ジャニーズ性加害「見て見ぬふりに終始」 事務所と報道へ厳しい指摘

 創業者のジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、ジャニーズ事務所が設置した「再発防止特別チーム」が29日に公表した報告書。事務所が性加害の疑惑に対し「放置と隠蔽(いんぺい)に終始した」ことが、性加害の長期化を招いたと厳しく批判した。

 なぜ性加害は起き、ここまで長期にわたったのか。報告書はこの点、詳細につづられている。

 優れた芸能プロデューサーであると同時に、未熟な思春期少年を性愛対象としていたジャニー喜多川氏。報告書では、性加害が繰り返された「根本原因」は、ジャニー氏の「性愛の表現型が異常な、強烈かつ持続的な性的関心を特徴とする『性嗜好(しこう)異常』」にあったと指摘。ジャニー氏は、ジャニーズJr.の採用からデビュー、プロデュースまですべて自ら決定する立場にあったことで、「(被害者が)性加害を拒むことは極めて困難だった」とした。飛鳥井望氏(精神科医)も会見で「従えば有利な立場になるかもしれない、従わなければ不利な立場になるかもしれない。少なくとも被害者少年がそう考えてしまうような権力構造があった」と述べた。

ジャニー氏への監督機能なし 同族経営の弊害

 その上で、被害が拡大した要…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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