スカウトグループ「社長」ら、職安法違反容疑 月3千万円超の収益か

 性風俗店に女性を紹介したとして、スカウトグループの実質的代表の男らが職業安定法違反(有害業務の紹介)容疑で逮捕された事件で、このグループが「性風俗班」や「キャバクラ班」などの複数の班で役割分担していたことが、愛知県警の調べでわかった。実質的代表は「社長」と呼ばれ、その下の幹部が班を統括し、組織的に活動していたという。

 県警は9日、実質的代表で自称探偵業大野武之(33)、グループ幹部の自称コンサルタント業鈴木一成(26)、職業不詳宮田莉邦(りく)(23)の3容疑者を同法違反の疑いで再逮捕し、新たに自称大学生大野賢(まさる)容疑者(23)を逮捕した。4人は容疑を否認または留保しているという。

 捜査4課によると、グループは約40人で東海地方最大。名古屋市中心部の錦三(きんさん)や栄地区で女性に声をかけるなどしていた。紹介先はキャバクラやクラブ、デリヘルなど100店舗以上という。鈴木容疑者が売り上げ管理などをし、各班を統括。宮田容疑者は「性風俗班」の「班長」、大野賢容疑者は同班のメンバーとみられる。

 スカウトらは、店側から紹介料や、女性の売り上げの約15%を報酬として受け取るなどしていた。「ノルマ」も課されていたという。グループ全体の収益は多い月で3千万円を超えていたといい、県警は、一部が暴力団の資金源になっていたとみて調べる。

 再逮捕容疑は、4人は昨年7月17日ごろ、同市北区のファッションヘルスに、当時19歳の女性を働かせる目的で紹介したというもの。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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