30年ほど前、フィットネスブームに乗って人気が高まった、スカッシュ。その専用施設が今年、兵庫県尼崎市に完成した。2028年のロサンゼルス五輪の競技にも決まったばかり。コロナ禍の受難を経たいま、スカッシュの楽しさに再び注目が集まっている。(谷辺晃子)
阪神杭瀬駅から徒歩4分。国道2号沿いに8月、県内初の専用施設「リタンダイム尼崎」がオープンした。黒い外壁が目を引く。
1階にコートが2面、2階には更衣室やギャラリーがある。元日本ランキング1位や関西チャンピオンといった実力派のコーチ陣がプレーヤーを迎える。
「天候に左右されず、日焼けも花粉症も気にせず楽しめるのがスカッシュの魅力」とオーナーの山本博之さん(55)は言う。「誰でも始めやすいが、突き詰めるとものすごい技術と戦術がいるんです」
コロナ禍でまさかの……
山本さんは、もともと市内にあるスポーツクラブのスカッシュコートへ通っていた。利用者は多く、レッスンも盛んでコートの予約をとるのも大変だったが、コロナ禍の影響で状況は一変した。
クラブは閉鎖となり、行き場…
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル