「マスクが欲しい――」。つらい季節が迫る花粉症の人たち例年にない悲鳴が上がっている。新型コロナウイルスによる肺炎やインフルエンザの影響で、早くもマスクが品薄になっているからだ。マスクがない場合、どうしのげばいいのか。
重い花粉症に悩む名古屋市の40代男性はマスクを「節約中」だ。花粉シーズンに備え、年明けにマスクを買い込んだが、新型肺炎の影響で追加で手に入るか見通せない。例年は屋内外を問わずマスクをつけっぱなしだが、今年は室内でマスクの使用を控える。玄関に空気清浄機を置き、花粉を家に入れないように工夫しているという。「無い袖は振れない。花粉症持ちは我慢するしかないかも……」
ツイッター上でも嘆きの声が後を絶たない。「コロナウイルスのせいでマスクがない。花粉症がつらい」「マスクがどこにもない。花粉症の私にお恵みを……」
拡大する花粉が詰まったスギの雄花=2011年1月、東京都青梅市
スギ花粉の飛散は間近に迫っている。日本気象協会が1月22日に発表した予測によると、今月上旬から花粉シーズンが始まり、3月ごろがピーク。その後はヒノキ花粉が飛び始める。飛散量は九州から関東甲信にかけては例年より少ない見込み。東北北部と北海道ではやや多い見通しだ。
マスクがない場合はどうすればいいのか。
名古屋市立大学高度医療教育研…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル