スクールバスが子どもの体力奪う? 学校、巻き返し作戦

 子どもの体力低下に歯止めを掛けようと、学校が体育の授業以外で独自に運動の機会をつくっている。外遊びが減っていることに加えて、統廃合で通学が徒歩からバスに移行し、子どもの運動量がさらに落ち込むことを心配したためだ。少子化などで今後も学校がより遠くなることが見込まれるが、関心は広がっていない。

 大阪府能勢町の能勢小学校では週4回、子どもが朝の会などで体を動かしてから授業に臨む。今年度から、町教育委員会が3年計画で始めた体力促進策だ。

 教師らが出演するDVDを見ながら、「タッタッタッ」「シュッシュッ」などと発しながらもも上げしたり腕を振ったりする。「オノマトペ体操」と呼ばれるもので、大阪経済大の若吉浩二教授(運動生理学)の監修を受けてつくった約3分間のプログラムだ。

 町人口は9889人(11月30日現在)。20年前よりも約5千人減った。小中学生も少なくなり、2016年3月に五つの小学校と二つの中学校が同時に閉校。翌4月、同じ敷地内に能勢小学校と能勢中学校ができた。

 町は東西約15キロ、南北約12キロ。町教委は開学に合わせて登下校にスクールバスを導入した。「学校まで3キロ以上」が条件で、小中学生の約6割が利用する。

 「スクールバスによって、子ど…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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