消費税率が8%から10%に引き上げられた1日、各地で増税を巡るトラブルが続発した。回転ずし最大手・あきんどスシローでは、約4割弱の店舗がシステムトラブルのため会計時に消費税が「0%」となって税金を徴収できない障害が発生。“免税状態”での営業を余儀なくされた。コーヒーチェーン大手「ドトールコーヒー」やコンビニチェーン大手「ミニストップ」でもレジがフリーズしたり会計を誤計算するなどの障害が発生。鉄道各社でも発券トラブルがあり、波乱の増税初日となった。
回転ずし業界を引っ張るトップランナー・スシローが、増税初日にまさかのトラブルに巻き込まれた。
スシローを展開する「スシローグローバルホールディングス」によると、午前中から全国531店舗のうちの4割にあたる約200店で、会計時にどう操作しても消費税が「0%」となってしまうシステム障害が勃発。増税どころか一時免税となってしまう非常事態となってしまった。同社は午前中から各店舗での復旧作業を急いだが、同日夜になっても全面復旧とならず、対応に追われる一日となった。
同社によると、基本的に「スシロー」の各店舗は午前11時に開店し午後11時閉店。システム障害が判明したのは全て開店前だった。会計作業は機械化が進んでいて、各店舗で手動会計に切り替えるには手間がかかり過ぎ、とはいえ閉店するわけにもいかず。結局は税率0%状態で店を開きながら、順次正しい税率に直していく…という苦渋の決断を下した。税率10%の店内飲食分のほか、軽減税率となる8%のテイクアウト分も一部で不具合が起きているという。障害が発生した店舗では、店内飲食の客からは消費税分を取らない対応をしている。
同社広報は「増税を巡って変更したシステムの不具合だと思いますが、詳しい原因は分かりません」としており、損害についても「かなりな額になると思いますが…。集計までには時間がかかるかと…」と歯切れは悪かった。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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