スタバで勉強していた高校生 カウンターの向こうに立って見えた景色

 スターバックスの新宿マルイ本館2階店で働く西村紗羽(さわ)さん(22)。

 大学4年生の彼女の夢は「本の編集者になること」だ。複数のアルバイトを掛け持ちしながら経験を積んでいる。

 スターバックスでは学生マネージャーとして時間帯責任者を任されていて、今年9月末までの1年間は「GAHAKU(画伯)」という肩書でも活動した。

 全国約1700店の店内に設置されるチョークアートのお手本を描く仕事で、全国16エリアからそれぞれ1人ずつ選ばれる。

 「西東京・西埼玉エリア」は、倍率12倍の狭き門だった。

 多くはデザイナーや美大生らが選ばれる。西村さんは美術を学んだ経験がなく、珍しい存在だった。

    ◇

 スターバックスで働き始めたのは、大学に入る1カ月前だった。

 「大学生の4年間、スターバックスで働きたい」

 そう思っていたから、志望校への合格が決まると、すぐにアルバイト募集を見つけて応募した。

 きっかけは高校3年生の時、自宅近くの店舗に通っていた時のことだ。

 自宅だと集中できないから、朝7時から店で受験勉強をすることが週末の日課だった。

 店に通って3回目の日、店員と目が合った時になぜか「自分のことを認識されてる」と感じた。

 レジで注文を済ませた後、「…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment