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東京では新型コロナウイルスの新規感染者が2日連続で200人を超え、予断を許さない状況が続いていますが、経済活動の再開は進んでいきます。政府の指針に沿って、プロ野球は10日から上限5000人で観客の受け入れを始めました。千葉市のZOZOマリンスタジアムでは、5000枚のチケットが完売。6月19日の開幕から無観客だったスタンドに続々とファンが入り、スタジアムに熱気が戻ってきました。球場には全国からのファンが集まるだけに、入場時には検温や手の消毒を行うなど入念な対策を取っています。もし、観客の感染が判明した場合、球団は公式サイトなどを通じて陽性者の座席情報を公表します。応援も、これまで通りとはいきません。応援歌の合唱や鳴り物の使用は、日本野球機構のガイドラインで禁止されています。それでも、試合を観た人は思い思いに、これまでとは違う野球観戦を楽しんでいました。
試合を観た女性:「きょうはもうずっと拍手」「拍手で盛り上げた。声出せないぶん、感動しました」「ベンチや選手の声もよく聞こえて、それは良かった」 スタジアムの外にも、この日を待ち望んでいた人がいます。野球ファンが集う千葉市の居酒屋『ちばチャン海浜幕張店』は4月から一カ月半、休業に追い込まれました。落ち込んだ客足を取り戻すためには、観戦後に立ち寄ってくれる野球ファンの存在が欠かせません。
『ちばチャン海浜幕張店』小倉伸一店長:「やっと待ちに待った時が来たなと。うれしいですね。これで少しはお店もにぎわうのではと、期待をもってます。今まで幕張メッセのイベントもありませんでしたし、野球の無観客の状態で本当に寂しい感じでしたけど、これで活気ある街が戻ってくるのかな」 政府は10日から、プロスポーツだけではなく、コンサートや展示会でも入場者の上限を1000人から5000人に引き上げました。東京都港区のサントリーホールでは10日、日本フィルハーモニー交響楽団が公演を行いました。観客を入れて公演を行うのは5カ月ぶりです。
日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスター、扇谷泰朋さん:「本当にやっとという感じ。コンサートホールで聴いて頂くのが一番の喜び」
公演では、ソーシャルディスタンスを保つために、いつもより演奏者を約20人減らしたそうです。制限があるなかでも音楽の楽しみを伝えていくことが願いだといいます。
日本フィルハーモニー交響楽団・益滿行裕企画・制作部長:「“音楽を聴いておなかがいっぱいになる”ことはないかもしれませんけれど、こういう時期だからこそ音楽に触れて、できれば“生の音楽”に触れて頂きたい」 経済活動を後押しする動きは加速しています。赤羽一嘉国土交通大臣は、国内旅行の代金を補助する『GoToトラベル』の開始を、当初予定していた8月から、今月22日に前倒しすると発表しました。
赤羽一嘉国土交通大臣:「国民の皆様には、コロナ禍の影響を受けつつも、旅行へのたいへん熱い思い、熱い期待があると感じている」
まずは旅行代金の割引のみとなり、22日以降の旅行をすでに予約している人も対象になるということです。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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