札幌市中央区の円山公園。桜の見頃を迎えた園内では昨年までとは打って変わった光景が広がる。
例年ならバーベキューを楽しむ花見客であふれかえるが、4月25日から5月17日まで火気使用の禁止、レジャーシート等を敷いての飲食を伴う宴会の自粛、一部区域の立入制限が設けられている。2日からは、公園内の遊具も使用禁止となった。園内は近隣住民の生活道路となるため全面封鎖はされないが、花見酒を楽しむ空間はない。
毎年、花見シーズンには8日間の火気使用期間が設けられ、昨年は3万人超、最多で約5万人が訪れる桜の名所だ。公園管理担当によれば、利用者は例年の1割以下にまで減少。だが花見シーズン外と比べれば、人の往来は増えたのが現状だ。散歩やランニングがてら、通路で足を止め写真を撮る人は多くいる。
一方で、シート等を敷いて飲食する人の姿がないのは、道民のモラルの表れだろう。「桜の下で人が滞留するような動きは今のところありません。何事もないことを祈っています。桜は毎年咲きますので…」と公園管理担当。仲間と美しい桜を囲める日まで、今は我慢の時ではないか。
(ペン、カメラ・秦 雄太郎)
報知新聞社
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