部屋がすっきりしていたら、ステイホームの時間がもっと楽しくなるかも。「こんまり」の愛称で知られ、米ロサンゼルスを拠点に活動するを片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんに、近況や片づけの心得を聞きました。
自宅勤務をより心地よく
――ロサンゼルスは今、どのような雰囲気ですか
3月中旬から、ステイホーム、テレワークの呼びかけが始まりました。私自身、出張がキャンセルになったり、取材や会議がオンラインになったりして、自宅で過ごしています。
まだ小さい子どもたちとも遊んであげられるように、夫とうまく会議の時間を調整し、仕事と家庭のバランスを取れるよう心がけています。と言いつつ、彼女たちがとにかく元気なので、日々バタバタなのですが……。普段よりさらに、家族の食生活にも気を使っています。
生活と仕事の場が同じになったことにより、日常生活と仕事の区切りが付けにくいとお困りの方が多かったので、様々なメディアを通じて片づけの大切さについてお話ししました。ちょうど、仕事の環境を整えることについて書いた「Joy at Work」が米国と英国で発売になったこともあり、自宅勤務をできるだけ心地よく、よりときめく職場空間にするためのアドバイスもさせていただきました。
――米国と日本では、住宅事情が異なりそうですが、片づけのアドバイスに違いはありますか
確かに、文化や環境、そして家のサイズも違うのですが、片づけのアドバイスに関してはあまり違いがありません。「どうやって進めればいいか」「収納はどうしたらいいか」などを学んだことがない人がほとんどなので、日本と同じように基本のメソッドをお伝えしています。
違いでいうと、アメリカは土足文化なので、玄関にシューズクローゼットがなかったり、また、ガレージを物置がわりに使っている方が多かったりして、収納の具体的なアドバイスに関してはその土地ごとに変えているところはあります。
「捨てるモノ」探しではなく
――片づけをしたい気持ちはあっても、どこから手を付けてよいか途方に暮れるという人もいます。どんな心構えで臨めばよいでしょうか
まず、「片づけた後、部屋の中…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル