勤務先の高級ステーキ店で不正入手した客のクレジットカード情報を使い、タクシーに乗ったとして、警視庁は、フィリピン国籍の住居不定無職トレンティーノ・ニッコ容疑者(24)を割賦(かっぷ)販売法違反や詐欺などの疑いで再逮捕し、10日発表した。
同庁はトレンティーノ容疑者が昨年3月~今年2月、ほかにも360件(総額約950万円)、同様に客のカード情報を不正入手して、ホテルの宿泊や飲食などの遊興費に充てていたとみている。
組織犯罪対策特別捜査隊によると、逮捕容疑は昨年8月15日、アルバイトとして働いていた東京都千代田区のステーキ店で、客の男性医師(47)=東京都江東区=が支払いのために出したクレジットカードの番号や有効期限などをメモして不正に入手。同30日、タクシー配車アプリにこのカード情報を入力し、タクシー(運賃1210円分)に乗ったというもの。容疑を認めているという。
同庁は同様に、不正入手したカード情報を使い都内の高級ホテルに宿泊したとして、今年7~8月、トレンティーノ容疑者を2回逮捕(いずれも起訴)。5月にカード会社から不正利用の情報提供を受けて捜査をしていた。被害にあったカードにいずれも同じステーキ店の利用記録があったことから、同容疑者の関与が浮上したという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル