62人の候補者が34議席を争った今春の東京都渋谷区議選で、トップ当選したのは30歳の「元東大生アイドル」だった。秋葉原のステージから飛び出して4年。アイドルの経験を、政治活動にどう生かしているのか。
「肩書を見て投票する人は絶対います。でも、本当に見てほしいのは政策や実績」
当選から約1カ月後の5月下旬。橋本侑樹(ゆき)さんは渋谷区議会の控室で、そう言い切った。
東大卒、元アイドル、最年少区議――。目を引く肩書をいくつも持つ。2期目はそんな肩書からも「卒業」し、実力で評価されたいと願う。
「私が実績を残して評価されれば、他の若い女性が政治家を目指したり、何かに挑戦したり、背中を押せると思う。議員としての責任を強く感じています」
1期目の途中、世界中が新型コロナの感染拡大に見舞われました。ライブが中止になるなどアイドル業界も大打撃を受ける中、橋本さんが政治家として取った行動とは。
世に知られるようになったのは10年前。2013年3月、現役東大生として、アイドルグループ「仮面女子」に加入した。「桜雪(さくらゆき)」として秋葉原のステージに立つかたわら、テレビのクイズ番組にも出演するなど幅広く活動した。
東大卒業後は「政治を語れる…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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