ストーカーによる犯罪が後を絶たない中、加害者への医療措置の必要性を指摘する声が広がっている。警察も近年、加害者にカウンセリングや治療を積極的に促す施策を導入。ただ、治療を受け入れない加害者もおり、課題は多い。
ストーカー規制法は、恋愛感情を満たすなどの目的でつきまといを繰り返すことを禁じている。これまでも事件が起こるたびに議論され、規制できる行為の範囲が広げられてきた。
しかし、今年1月に福岡市の博多駅近くで起きた刺殺事件では、殺人罪やストーカー規制法違反罪などで起訴された寺内進被告(31)が被害女性へのストーカー行為を繰り返していた。福岡県警は被告に緊急の禁止命令を出していたが、結果的に事件を防げなかった。
2019年以降4年連続でストーカー相談件数が全国最多の福岡県では、22年にストーカー規制法に基づく禁止命令が150件出されたが、15件では加害者が命令に従わずに摘発されたという。県警幹部は「多くの命令は効果があった」と話すが、1割には効かなかったとも言える。
なぜなのか。ストーカー加害者だった東京都の30代男性に話を聞いた。
怒りの言葉しか出てこない
男性は約10年前、親しくし…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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