スノボ国母被告、初公判で「反省しています」「自分の夢はムービースターになることでした」(スポーツ報知)

 米国から大麻を密輸したとして大麻取締法違反と関税法違反の罪で起訴されたトリノ・バンクーバー両五輪代表のプロスノーボーダー・国母和宏被告(31)の初公判が8日、東京地裁で行われた。

 国母被告は知人らと共謀し米国から大麻ワックス約57グラムを輸入したとして昨年11月6日に逮捕。大麻製品は約100回分と大量だったが、取り調べでは輸入の事実を認める一方で「営利目的とは違う」と供述していた。国母被告の公判に先立って共犯者には懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決が言い渡されていた。

 パーマをかけつつサイドと襟足を刈り込んだ短めの髪に、トレードマークの口ひげとアゴひげをたくわえた国母被告は黒スーツ、黒ネクタイ、白シャツ、黒革靴姿で入廷。ズボンのシルエットは、ややダボッとした太いものだった。左手薬指には結婚指輪がキラリ。右手の甲部分にはタトゥーがのぞいた。職業を「スノーボーダーです」と答えた後、起訴内容について「間違いありません」と認めた。

 被告人質問では、弁護側が約30分にわたって経歴や過去の偉業について尋ねる異例の展開に。途中、国母被告はスノーボーダーにとって自らの滑りを撮影した映像作品が発表されることの意義について言及。「自分の夢はムービースターになることでした」「ハーフパイプとバックカントリーの両方で、いちばんレベルの高いところで両立してやれているのは世界にも(自分以外には)いません」「アメリカでは自分の名前は売れているので」。プライドに満ちた証言を繰り返した。

 事件を起こしたことについての思いを問われると「今回の件ではすごくたくさんの人に迷惑を掛けたので本当に反省しています。もうこのようなことはしません」と述べた。

 検察側から大麻への依存性について問われると「依存していたかは分からないですが、家族が犯罪者の家族になることを考えてもやめられなかったのだから依存していたのかもしれない」とした。米国で誰から大麻を購入したかについては黙秘した。

 大麻を始めた時期を裁判官に問われた時は「14歳から北米で」とも説明。さらに「幼い頃、アメリカをメインに活動していたのに英語は話せなかった。一緒に大麻を吸うこともコミュニケーションのひとつでした」「大麻に関することが全て違法なこととは思っていません」などとも証言した。

 検察側が懲役3年を求刑すると、弁護側は裁判官に「被告はトップクラスの活動を続け、皇居にも招待された。イチローと同じく国民栄誉賞級の人物です。世界では大麻合法化の動きもある。既に社会的制裁は受けており、早期の社会復帰を」と軽減を求めた。

 国母被告は2010年のバンクーバー冬季五輪で日本選手団の公式ウエアのズボンを下げて履く「腰パン」が問題になり「反省してまーす」「ちっ、うるせーな」などの発言で批判を浴びた。判決は28日。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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