全米大学体育協会(NCAA)の日本版として発足した一般社団法人「大学スポーツ協会(UNIVAS=ユニバス)」(鎌田薫代表理事・会長)は9日、野球、バレーボール、ラグビーなどの全国大会の成績を点数化し、加盟大学の年間順位を決める対抗戦を始めると発表した。10日に開幕する野球の全日本大学選手権が最初の大会となる。競技横断で国内大学の総合順位を争う試みは初めてとなる。
大学対抗戦の名称は「UNIVAS CUP(ユニバスカップ)2019」。加盟219校が31大会で順位を競う。全日本大学野球選手権のほか、水泳の日本学生選手権や柔道の全日本学生体重別選手権、ラグビーの全国大学選手権など1競技1大会が指定大会になる。陸上の駅伝や大学サッカーは対象とならなかった。
NCAAはアメリカンフットボール、バスケットボール、野球、アイスホッケーの米4大スポーツのほか各競技の大会を運営しているが、総合ポイントを競うシステムはない。ユニバスカップは大学スポーツへの注目を高め、各校のブランド力や競技力向上につなげる狙いがある。
順位に応じて各大学にはユニバスポイントが付与され、総合順位を争う。上位の大学は年度末に表彰される。今後、冠スポンサーもつくという。各校に振り分けられるポイント総数は野球が3万、バレーボール男女が1万6000、バスケットボールが1万5000となった。競技登録者数に応じて算出した。それぞれ指定された全国大会にユニバス参加校が自動でエントリーされる。
公式ホームページでポイント数や順位を更新。競技映像のインターネット配信も全日本大学野球選手権から始める。10日開幕の同大会には27校が出場するが、優勝校に4500ポイント、準優勝に2500ポイントが付与される。1回戦敗退でも600ポイントを得られる。
ユニバスは新たな大学スポーツの統括組織として3月1日に発足。米国のNCAAをモデルとし、大学スポーツにおける安全対策などを重視項目に掲げた。多くの大学で任意団体となっている部活動のガバナンスを整備した上で、収益化を目指し、学生や指導者に還元する。
なお、学内での調整が続いている東京大、明治大、慶応大、筑波大などは参加を見合わせている。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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